愛犬と一緒にドライブや旅行へ行くのはとても楽しいひとときですが、「車に乗ると愛犬が酔ってしまう…」と悩んでいる飼い主さんは少なくありません。
犬の車酔いは珍しいことではなく、飼い主も愛犬も辛い思いをしてしまうことが多いですが、実はちょっとした工夫と対策で改善が期待できるのです。
この記事では、数ある対策法の中から効果的だったものを5つ厳選して紹介します。
といった疑問も、実際に我が家の愛犬の車酔いが治った方法や、体験談も交えながら徹底的に解説していきます。
車でのお出かけをもっと楽しく、安心して過ごせるようになるヒントが満載です。ぜひ最後までご覧ください。
長時間のドライブでも嘔吐することが無くなりました。
犬が車酔いをして吐く理由

犬が車酔いをして吐いてしまうのは、単なる身体的な要因だけでなく、精神的な不安やストレスも大きな原因となります。
車の振動や音、ニオイ、過去の嫌な経験など様々な要素が愛犬に強い負担を与え、結果として嘔吐などの車酔い症状を引き起こします。
愛犬と楽しいドライブを実現するためにも、犬がなぜ車酔いをしてしまうのか、その理由を理解することが大切です。
過去のトラウマから車が嫌いになった
犬は一度嫌な経験をすると、その記憶が強く残ります。
例えば、最初に車で動物病院へ連れて行き、そこで注射などの痛い思いをした場合、「車=怖い場所」というマイナスイメージが定着してしまいます。
心の負担が繰り返されることで、車に乗る度に酔いやすくなり、最終的には吐き戻してしまうことも少なくありません。
犬がリラックスして車に乗れるように、少しずつ慣れさせる工夫が必要です。
我が家の愛犬の場合、初めて車に乗って行った場所が動物病院だったので怖いとかイヤな思い出しかなかったのかもしれません。
いまでもお医者さんは嫌い!震えちゃうもん…
車内の環境にストレスを感じている
犬にとって車内は普段と異なる不安定な環境であり、様々なストレスが発生しやすい場所です。
など、慣れない刺激が一気に押し寄せてきます。
前後左右から感じる振動や車の動きが、犬にとっては大きなストレスと恐怖心に繋がることもあります。
これにより緊張が高まり、吐き気や酔いの症状が引き起こされるのです。車内をできるだけ落ち着ける空間に整えることが、車酔い予防には大切です。
我が家の愛犬はビビりで繊細な性格なので、環境の変化や色んな音が怖かったようです。
車ってビュンビュン速いから怖いんだよね…
わたしはバックする時のピーピー音が嫌い…
車内のニオイが嫌い
犬は人間と比べて格段に優れた嗅覚を持っていて、人間の3,000~10,000倍も優れていると言われています。
これらは犬にとって強い刺激となり、不快感やストレスの原因になりやすいです。
初めての車体験や環境に慣れていない犬ほど、嗅覚への刺激に敏感に反応し、気分を悪くして吐いてしまうことがあります。
犬を車に乗せる前には、できるだけ無臭に近い状態を心がけてあげることが大切です。
少しだけ窓を開けてくれたら気持ちが良いかも…
臆病でビビりな性格だから
犬の性格も車酔いに大きく影響します。
このような性格の犬は、車という普段と全く違う環境に対して強い不安を感じやすいです。
新しい音や振動、見慣れない景色がすべて脅威となり、その結果として緊張やストレスにより酔いやすくなります。
無理に急がず、少しずつ車に慣らしていく方式が効果的です。
犬の車酔い対策【5選】

愛犬とドライブに出かけたいのに、車酔いが心配…そんな飼い主さんは多いのではないでしょうか。
犬の車酔いはちょっとしたストレスや不安が原因になることが多いですが、適切な対策を講じることで克服することができます。
車酔いがひどかった我が家の愛犬は、車に乗るたびに嘔吐をしていましたが、以下の5つの方法を実践しただけで車酔いを克服することができました。
大切な家族が快適に車移動できるよう、ぜひ参考にしてください。
①車に慣れさせる
犬が車酔いする大きな原因の一つは「不慣れな環境による緊張やストレス」です。そこで最初に取り組みたいのが、車自体に慣れさせることです。
いきなりエンジンをかけて出発するのではなく、まずはエンジンをかけずに車内で犬と一緒にリラックスしてみましょう。
- エンジンを掛けず、車の窓を開けて風通しを良くする
- リビングにいるように本を読んだり寝転がったりする
- そのまま愛犬と一緒に後部座席に座る
- 「車も家の中みたいにリラックスできる場所なんだ」と感じ取ってもう
窓を開けて風通しを良くしながら、普段のリビングのようにゆったりした時間を演出してください。
こうして「車は怖くない場所」と感じてもらうことで、車内での緊張やヨダレ、震えなどが徐々に減っていきます。
愛犬が震えなくなったりヨダレを垂らさなくなったら、次はエンジンをかけて〝音〟にも慣れさせていきましょう。
車の中でみんながリラックスしてたから、ぼくも落ち着けるようになったよ♪
初めは車に乗っただけで震えてヨダレ垂らしてたのにね。 凄い進歩だね!
②家族が抱っこしてあげる
車内に少し慣れてきたら、次は実際にドライブを体験させましょう。初めのうちは、愛犬が一番安心できる家族がしっかり抱っこしてあげることが大切です。
- 家族が抱っこしてあげて身体が揺れないように支えてあげる
- トラックやバイクなど大きな音が怖いなら「大丈夫だよ」などと声を掛ける
- 大好きな家族のニオイの付いたタオルなどと一緒に抱っこしてあげる
小型犬や敏感な性格の犬はエンジン音や振動に驚いて動揺することもあるので、優しく声を掛けたり、いつもの匂いがするタオルで包んであげるとより安心するでしょう。
家族の温もりとやさしい声かけで、車への恐怖心を和らげることができます。
ぼくはママが大好きだから、ママに抱っこしてもらって頑張れたんだ!
③オヤツを与えて『良いことがある』と学習させる
犬は「楽しい経験」と「ご褒美」がセットになったときに、驚くほど早く新しいことを学習します。
車に乗ったときや到着後におやつをあげて「よく頑張ったね!」と褒めることで、「車に乗る=いいことがある」とポジティブに認識するようになります。
出発前の車に乗ったときと目的地に到着した後に、
- 車に乗ったら「いい子だね」とオヤツをあげる
- 目的地に着いたら「頑張ったね」とオヤツをあげる
この2つを繰り返して行いました。
少しずつ車に乗ることへの抵抗感がなくなり、リラックスできるようになります。
車酔いしやすい子は食後や空腹の時間は避けた方がいいので、ドライブするタイミングにも注意しましょう。
※朝ご飯をあげたら昼過ぎくらいに出掛けるのがちょうどいいタイミングです。
今はいつ出掛けても吐かなくなったよ♩
ご褒美をもらえると思ったら何でも頑張れるよね♪
④車で公園やドッグランに連れて行く
犬にとっての「車に乗る理由」が楽しいものであればあるほど、車酔いを克服しやすくなります。
車で近くの公園やドッグランなど、愛犬が大好きな場所へ連れ出してみましょう。
目的地で楽しいことがあれば、
と学習していきます。
最初は短い距離で十分です。移動の目的が「楽しいお出かけ」なら、車に乗った時のプレッシャーも和らぎ、「車=楽しいことがある」という印象が強まります。
回数を重ねていくことで、少しずつ車移動に対するストレスや嘔吐が減っていき、いつの間にか車内でもリラックスできるようになります。
車に乗って大好きなドッグランに行けるから、車に乗るのが楽しみになったよ♪
楽しいことがあるってわかったら、車は怖いものじゃないってわかるもんね♪
車酔いを克服するまでは、車に乗って嫌いな病院に行くことなどは避けた方がいいかもしれませんね。
⑤心地の良いドライブベッドを用意する
愛犬が車の中で快適に過ごせるよう、専用のドライブベッドやクレートを活用するのもおすすめです。
ドライブベッドは、クッション性が高く車の振動を和らげることができるため、多くの飼い主さんから高評価を得ています。
座席に固定できるベッドであれば急な揺れでも安心してくつろぐことができるため、移動中に横になったり眠ったりすることが増えました。
我が家で愛用しているのは「RADICA(ラディカ)」のドライブベッドで、口コミでの評判も高いです。
こうした快適な環境づくりを心がけることで、車酔いの解消をさらにサポートしてくれます。
このドライブベッド、気持ちが良くて長時間のドライブでもずっと寝てられるんだ♪
あたちも凄い気に入ってるよ♪クッションのフチにあごを乗せて寝るのが大好き♪
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犬が車酔いで吐く時の症状

犬が車酔いをすると、突然吐き気に襲われるわけではなく、いくつかの段階を経て症状が現れます。
愛犬と一緒にドライブを楽しむ際は、事前にそのサインを知っておくことがとても大切です。
犬が見せる初期症状から重度の状態まで、それぞれの特徴を観察することで、早めの対応やケアがしやすくなります。
初期症状
車酔いの初期症状としては、以下のような行動が見られます。
これらはストレスや緊張、不安を感じているサインとされ、まだ吐くほどではない初期の段階です。
この時点で「大丈夫だよ」「散歩に行くよ」など優しい声掛けをしたり、撫でてあげることで愛犬の不安をやわらげましょう。
早い段階の気配りで車酔いの悪化を防ぐことが可能です。
軽度の症状
初期症状に合わせて、以下のような変化が車に乗った恐怖心から身体に現れてきます。
これらは車酔いが進みつつある証拠です。
不安や緊張がさらに高まることで起こる反応で、時間が経っても症状がおさまらない場合、このまま吐いてしまうことがあります。
愛犬が苦しそうにしていたら無理をせず車を止めて外の空気に触れさせたり、サービスエリアやパーキングで短時間の散歩をさせるのがおすすめです。
重度の症状
車酔いが酷くなると、重度な症状が出ます。
嘔吐をしてからグッタリしている場合は脱水症状を引き起こす可能性もあり、特に注意が必要です。
重度の症状に至る前に愛犬の異変にいち早く気付くことが大切です。体調をよく観察し、異変があればすぐに休ませたり、必要であれば動物病院に相談するようにしましょう。
重度の症状が出ないように車酔いを克服するトレーニングをしていきましょう。
犬が車酔いで吐く時の対策|まとめ
愛犬の車酔い対策について、実際に我が家の愛犬の車酔いが治ったケースを紹介しました。
我が家の愛犬は、家から車で5分の動物病院に行くのにもヨダレまみれになって、家に帰ってすぐに嘔吐を繰り返していました。
そんな愛犬が、今では車のドアを開けて「ジャンプ!」とシグナルを出すと、自ら車に飛び乗るまでに成長しました。
車酔いは多くの犬が経験するトラブルですが、飼い主の工夫やサポートによって徐々に克服できることが多いです。
少しずつ車の環境に慣れさせることが改善への第一歩になります。日々の積み重ねや飼い主の温かい気持ちが、愛犬の不安を和らげるはずです。
根気強く愛犬をサポートし、愛犬とのドライブで思い出をたくさん作ってあげましょう。
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