愛犬のフード選び、本当に悩みますよね。

プレミアムフードの代名詞とも言える「アカナ」「オリジン」は、どちらもカナダ生まれの最高品質フードとして有名ですが、パッと見ただけでは違いが分かりにくいものです。

自分も最初は「値段が高い方がいいのかな?」なんて安易に考えていましたが、調べてみるとそれぞれ明確なコンセプトの違いがあることに気づきました。

この記事では、「アカナとオリジンの違い」について、

  • 成分や原材料の徹底比較
  • 涙やけやアレルギーといった悩み別の選び方
  • パピーやシニア犬への適性

など、詳しく掘り下げていきます。

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アカナとオリジンの共通点と特徴

違いを見る前に、まずは両ブランドが共有している「根っこ」の部分、つまり製造元の哲学について触れておきましょう。

ここを理解すると、なぜこの2つがプレミアムフードのトップに君臨しているのかが分かります。

生物学的に適正なフードの理念

アカナとオリジンを作っているチャンピオンペットフーズ社は、「生物学的に適正(Biologically Appropriate)」という独自の哲学を持っています。

これは簡単に言うと、「犬の祖先であるオオカミが自然界で食べていた食事を再現する」という考え方です。

  • 消化器官の構造
    犬とオオカミはほぼ同じ消化機能を持つ
  • 食性
    肉だけでなく、内臓や骨も丸ごと食べるスタイルが自然
  • 不要なもの
    合成添加物や大量の炭水化物は本来必要ない

つまり、自然界の獲物を丸ごと食べるスタイルこそが、犬の健康にとってベストであるという揺るぎない信念に基づいています。

新鮮な原材料と自社キッチンの製造

自分がこの2ブランドを信頼している大きな理由の一つが、原材料と製造工程への徹底したこだわりです。

安心の製造プロセス

  • 地元の食材:信頼できる生産者から新鮮な状態で調達
  • 完全自社製造:OEM(外部委託)を一切行わず、自社のキッチンのみで作る
  • トレーサビリティ:「どこで」「誰が」作った食材か追跡可能

多くのメーカーがコストダウンのために製造を外部委託する中で、頑なに自社製造を貫いている点は、品質管理の面で非常に安心できますね。

グレインフリーと低GI炭水化物

アカナ(クラシックシリーズを除く)とオリジンは、基本的にグレインフリー(穀物不使用)です。犬が消化を苦手とする小麦やトウモロコシは一切使われていません。

その代わりに使われているのが、レンズ豆やヒヨコ豆などの低GI炭水化物です。

低GI食材のメリット

  • 食後の血糖値の急上昇を抑える
  • 脂肪として蓄積されにくい(太りにくい)
  • 腹持ちが良く、精神的な落ち着きにも繋がる

運動量が少なくなりがちな室内飼いの愛犬にとって、これは非常に嬉しいポイントです。

栄養学から見るアカナとオリジンの違い

ここからがいよいよ本題です。「似ているようで実は違う」両者のスペックを、分かりやすく表で比較してみましょう。

肉の配合量とタンパク質の違い

最大の違いは、ズバリ「肉の量」です。

チャンピオンペットフーズ社では「MeatMath(肉の計算)」という指標を使っていますが、比較するとその差は歴然です。

※スライドできます
項目オリジン(ORIJEN)アカナ(ACANA)
肉の配合比率85%〜90%50%〜75%
タンパク質38%〜44%29%〜35%
コンセプト究極の肉食再現
(ラグジュアリー)
多様性と柔軟性
(プレミアム実用車)

オリジンは、乾燥フードの限界ギリギリまで肉を詰め込んでいます。対してアカナは、肉の量は十分多いものの、オリジンほど極端ではありません。

この「程よさ」が、運動量の少ない日本の家庭犬には、胃腸への負担が少なくマッチすることも多いんです。

新鮮肉の比率が及ぼす嗜好性

「うちの子、食いつきが悪くて…」という悩みを持つ飼い主さんは多いですよね。食いつきを左右するのは、香料ではなく「肉の新鮮さ」です。

  • オリジン:使用する肉の約3分の2(66%)が新鮮肉・生肉
  • アカナ:使用する肉の約2分の1(50%)が新鮮肉・生肉

どちらも一般的なフードに比べれば圧倒的に高い数値ですが、やはりオリジンの方が袋を開けた時の「濃厚な肉の香り」が強く、食いつきに関しては一枚上手という印象を自分は持っています。

原材料の種類の豊富さと多様性

原材料の「種類」にも明確な違いがあります。

オリジン:複雑で多様

1つの製品に最低でも5〜6種類の動物性タンパク源(鶏、七面鳥、魚、卵など)をブレンド。

「自然界での多様な食事」を再現しています。

アカナ:シンプルに絞ることも可能

シリーズによっては「単一タンパク源(鴨肉だけ、羊肉だけ)」を選べます。

「何が入っているか明確にしたい」飼い主さんには大きなメリットです。

アカナにはどんな種類があるの?という方はこちらの記事も参考にしてください。

アカナドッグフード全種類の特徴と選び方【徹底比較】どれがいいか迷ったらコレ!

成分表で見る脂質とカロリー比較

日本の室内犬にとって、気になるのがカロリーと脂質です。

項目オリジンアカナ
粗たんぱく質38%以上31%以上
脂肪分18%以上17%以上
粗繊維5%以下5%以下
粗灰分9%以下7%以下
水分12%以下12%以下
カルシウム/リン1.4%以上/1.1%以上1.4%以上/1.1%以上
オメガ6/オメガ33%以上/1%以上2.6%以上/1.0%以上
DHA/EPA 0.3%以上/0.2%以上0.15%以上/0.15%以上
  カロリー配分代謝エネルギーは3860kcal/kg
(250 ml カップ1杯につき463kcal)
 代謝エネルギーは3510kcal/kg
(250 ml カップ1杯につき421kcal)

オリジンは高栄養なので、成長期や活動犬には最適ですが、運動不足の子に与えすぎると太りやすい傾向があります。

その点、アカナは脂質控えめの製品も選べるため、体重管理のしやすさではアカナに分があると言えるでしょう。

悩み別で選ぶアカナとオリジンの正解

スペックの違いが分かったところで、「じゃあ、うちの子にはどっちを選べばいいの?」という具体的な疑問に、悩み別でお答えします。

涙やけの改善に期待できるフード

涙やけの原因の一つとして、穀物や添加物、あるいは特定のタンパク質への反応が挙げられます。

両ブランドとも添加物は極限まで排除されていますが、選び方にコツがあります。

魚メインのフードがおすすめ!

鶏肉が合わない子の場合、魚を主原料にした製品を選ぶと、オメガ3脂肪酸の抗炎症作用も相まって、目元の環境改善が期待できます。

  • アカナ パシフィカ
  • オリジン シックスフィッシュ

涙やけに悩む飼い主さんは、原因と対策をまとめたこちらの記事もぜひ読んでみてください。

アカナドッグフードで涙やけは改善できる?原因とおすすめシリーズを紹介!

食物アレルギー対策ならアカナ

「何を食べても痒がる」「お腹が緩くなる」といったアレルギー疑惑がある場合、おすすめなのは断然「アカナ」です。

オリジンは栄養バランスを完璧にするために多くの食材を混ぜていますが、これは裏を返せば「どのお肉が原因でアレルギーが出たか特定しにくい」ということでもあります。

アカナ「シングル」シリーズが優秀

アカナには、以下のようにタンパク源を1種類に限定したシリーズがあります。

  • フリーランダック:鴨肉のみ
  • グラスフェッドラム:羊肉のみ
  • ヨークシャーポーク:豚肉のみ

アレルギー対応食(除去食)として使うなら、こちらが最適解です。

シングルシリーズのそれぞれの特徴は以下の記事で詳しく解説しています。

アカナ「フリーランダック」の口コミ評判|特徴や原材料を徹底解説!
アカナ「グラスフェッドラム」の口コミ評判|特徴や原材料を徹底解説!
アカナ「ヨークシャーポーク」の口コミ評判|特徴や原材料を徹底解説!

肥満管理とダイエットの選び方

「最近ちょっと太ってきたかも…」という場合、どちらを選ぶべきでしょうか。

  • オリジン(フィット&トリム)
    高タンパクで筋肉を維持しつつ脂肪を燃焼させる
    運動ができる子の引き締め向け
  • アカナ(ライト&フィット)
    全体のカロリーと脂質をマイルドに抑制
    運動量が少ない子のダイエット向け

日本の室内飼育環境であれば、「アカナ ライト&フィット」の方が、無理なく体重管理ができると自分は感じています。

アカナライト&フィットの口コミ評判を検証!実際に与えてわかったダイエット効果

子犬やシニア犬への給餌の注意点

成長期の子犬(パピー)

体を作るために豊富なタンパク質が必要です。この時期はオリジンの高栄養価が非常に頼りになります。

大型犬の子犬には、カルシウムバランスが調整された専用フードを選びましょう。

シニア犬(老犬)

腎臓機能が低下している場合、オリジンのような超高タンパクフードは内臓に負担をかける可能性があります。

獣医師と相談しつつ、数値が穏やかなアカナのシニア用や、消化に優しいクラシックシリーズを選ぶのが無難です。

アカナ「クラシックシリーズ」の違い|評判や選び方まで徹底解説!

価格比較と購入時の安全性の重要性

毎日食べるものだからこそ、経済性(コスパ)も無視できません。そして、安さの裏に潜むリスクについても知っておく必要があります。

価格とコスパのバランスを検証

実勢価格で比較すると、オリジンはアカナの約1.5倍ほどの価格設定になっています。

※スライドできます
内容量\種類アカナ クラシック
(レッドミート)
アカナ
(アダルトスモールブリード)
オリジン
(オリジナル)
340gなし1,480円(税抜)1,780円(税抜)
2㎏5,500円(税抜)6,800円(税抜)8,000円(税抜)
6㎏なし15,800円(税抜)20,000円(税抜)
9.7㎏18,000円(税抜)なしなし
11.4㎏なしなし28,000円(税抜)

こう見ると「アカナ クラシック」のコストパフォーマンスが際立ちますね。

肉配合量50%でこの価格帯は、他のプレミアムフードと比較しても市場破壊的だと自分は思います。

給餌量から計算する日次コスト

ただし、単純な袋の値段だけで判断するのは早計です。高品質なフードは消化吸収が良いので、1回に与える量が少なくて済みます。

1日あたりのコスト試算(体重5kgの成犬)

  • オリジン:約250円〜300円
  • アカナ:約180円〜210円

その差額は1日あたりジュース1本分以下。

「将来の病気を予防するための投資」と考えれば、オリジンの価格も決して高くはないのかもしれません。

正規輸入品を選ぶべき理由と品質

ここが一番伝えたいポイントなのですが、ネット上には「並行輸入品」として安く売られているものがあります。

でも、自分は絶対に「正規輸入品」をおすすめします。

アカナやオリジンの特徴である「新鮮な肉と脂肪」は、非常に酸化しやすいデリケートなものです。

  • 正規輸入品
    温度管理された定温コンテナで輸送されるため、品質が守られている
  • 並行輸入品
    輸送環境が不明。高温のコンテナで運ばれた場合、脂肪が酸化しているリスクがある。

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並行輸入品のリスクと配送問題

酸化したフードの危険性

酸化した脂肪は、下痢や嘔吐だけでなく、涙やけの悪化や老化促進の原因にもなります。数百円をケチって愛犬の健康を損なっては本末転倒です。

パッケージに日本語のシールが貼ってあるか、正規代理店の記載があるかを必ずチェックしましょう。

安心をお金で買うという意味でも、信頼できるショップや公式サイト経由での購入が、結果として一番の節約になると自分は信じています。

アカナドッグフードの取扱店と正規代理店|正規品の見分け方も徹底解説!

まとめ|アカナとオリジンの違いを理解してフードを選ぼう

オリジン(ORIJEN)を選ぶべき人

  • 「最高品質」を追求し、予算に余裕がある
  • 運動量が多い活発な犬や、成長期の子犬を飼っている
  • 食が細く、少量で効率よく栄養を摂らせたい
  • 完全グレインフリーにこだわりたい

アカナ(ACANA)を選ぶべき人

  • 品質とコストのバランス(コスパ)を重視したい
  • アレルギー対策で特定のタンパク質を選びたい
  • 運動量が少ない室内犬や、体重管理が必要な犬
  • 多頭飼いをしていて、経済的な負担も考慮したい

「アカナとオリジンの違い」は優劣というよりも、「究極の理想(オリジン)」「現実的な最適解(アカナ)」の違いだと自分は考えます。

どちらを選んだとしても、愛犬の健康を深く考えた素晴らしい選択であることに変わりはありません。

ぜひ、あなたの愛犬のライフスタイルにぴったりの方を選んであげてくださいね。

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すだこ
当ブログの運営者『すだこ』です。2頭のパピチワ(パピヨン×チワワ)と暮らしています。当ブログでは、 ・犬用品やドッグフードなどの口コミレビュー ・おすすめのサービス ・愛犬との暮らしに問題を抱えている飼い主さんの悩みを解決する方法 などを紹介します。 【わんこスタイル】をよろしくお願いします。