愛犬の健康管理のために犬用の体温計を用意しておきたいけれど、
といった疑問や不安を感じていませんか。
犬の体温計にはいくつかの種類があり、販売場所や価格もさまざま。どれを選ぶべきか迷ってしまう飼い主さんも多いはずです。
この記事では、犬用体温計がどこで手に入るのか、どんなタイプがあるのか、気になる価格や選び方まで詳しく解説します。
愛犬との毎日に、より安心をプラスしたい飼い主さんはぜひ続きをご覧ください。
いざというときに体温計や測定に慣れさせておくと安心です。
犬の体温計はどこで売ってる?|購入方法
犬の体温計は以下の場所で購入可能です。
利用シーンや目的に応じて選択肢が広がっているため、ご自身や愛犬にあった購入方法を知っておくと便利です。
ただし、店舗での取り扱いは少ないため、ネット通販での購入が一番おすすめです。
ペットショップで購入する
といった大手ペットショップでは、犬専用の体温計を直接手に取って選ぶことができます。
スタッフに相談しながら自分の犬に合う体温計を選べるのが最大のメリットです。使い方などを丁寧に教えてもらえるため、初めての方や不安がある場合にも安心して購入できます。
ただし、店舗によっては取り扱っていないことがあるので、事前に販売状況を確認しておくとよいでしょう。
ホームセンターで購入する
など大手ホームセンターでも、ペット用品コーナーにて犬用体温計を販売していることがあります。
ホームセンターでは日用品の買い物ついでに探せる手軽さが魅力です。
専門スタッフが少ないため、細かい使い方や選び方は自分で調べておく必要があります。
商品のラインナップも店舗ごとに異なるので、事前にホームセンターの公式サイトなどで確認しておくのがおすすめです。
ネット通販で購入する(推奨)
犬の体温計を確実に手に入れたい場合は、
などの大手ECサイトを利用するのが最も便利です。
ネット通販は、犬用体温計の品揃えが非常に豊富で、好みや機能に応じてじっくり比較しながら選ぶことができます。
ユーザーレビューも多数掲載されているため、他の利用者の意見を参考にできるのが魅力です。
ペピイ(PEPPY)、アイリスプラザなどペット専門の通販サイトもあり、幅広い選択肢があります。
大切な愛犬に使用するものなので、必ず正規品・信頼できる出品者から購入するようにしましょう。
犬の体温計の種類(測り方別)
犬の体温を測る体温計にはいくつかの種類があり、それぞれ測定方法や特徴が異なります。
それぞれの特徴と使い方について解説します。
直腸式体温計(おしり)
直腸式体温計は、犬の肛門から直腸に挿入して体温を測定するタイプです。もっとも正確な体温を測定することができる方法です。
先端がやわらかいフレキシブル素材を使用したものが主流で、不意に犬が動いても安全な設計となっています。
慣れるまでは、測定時に愛犬へのストレスが大きくならないよう注意が必要です。
耳式体温計
耳式体温計は、犬の耳に専用のプローブを挿入し、赤外線センサーとマイクロコンピュータで鼓膜の温度を測定するタイプです。
直腸式よりも簡単で衛生的、犬への負担やストレスを軽減できる点が特長です。
軽量で人間工学に基づいたデザインのため、手ぶれしにくく扱いやすいものが増えています。
レンズカバーの装着が必須なので、コストがかさんでしまうのが難点です。
耳掃除などの日常ケアと一緒に体温管理をする飼い主にもおすすめです。
非接触式体温計
非接触式体温計は、赤外線センサーを使って身体表面の温度を測定します。
身体に触れることなく測定できるため、体温計を嫌がる犬や、複数の犬で交差感染を防ぎたい場合に向いています。
音声案内や過熱アラームなど、多彩な機能を搭載したモデルもあります。
直腸式や耳式に比べると若干測定精度が劣る場合がありますので、日頃の健康チェック用や目安として活用するとよいでしょう。
愛犬にストレスをかけずに測定できるのが一番のメリットです。
犬の体温計の測り方
犬用の体温計には直腸式、耳式、非接触式の3種類があり、それぞれに特徴と使い方のコツがあります。
愛犬の体調変化にすばやく気付くためにも、正しい方法で測定することが大切です。
直腸式体温計(おしり)
直腸式体温計は、最も正確に犬の体温を測定できる方法です。
柔らかく曲がるフレキシブルな先端設計や、防水仕様など、安全性と衛生面でも優れているものが好ましいです。
- 体温計の先にベビーオイルやワセリンなどを塗って挿入しやすくする
- しっぽの付け根を持ち上げる
- 挿入は 約2〜3cm程度。無理に深く入れない。
- 測定後はアルコールや除菌シートで消毒
測定中は犬が動かないよう優しく保定する(できれば2人で作業)
測定中は犬に優しく声をかけたりごほうびを用意して、不安を和らげてあげましょう。
耳式体温計
耳式体温計は、耳の中に挿入して体温を計測する方法で、素早く測定できるため犬へのストレスも少なく済みます。
- 耳垢や汚れがある場合は正確な値が出ないことがあるので、事前に耳の状態を確認
- 耳をやさしく持ち上げ、体温計の先端を耳の奥に入れて測定する
- 炎症や痛みがある場合は使用を避ける
測定時間が短いので、犬を驚かせないように優しく声をかけながら行いましょう。
非接触式体温計
非接触式体温計は、犬の体に触れることなく体温を測定できる便利なタイプです。
- 使用する際は説明書に記載されている距離を守ることが大切(例:3〜5cm)
- 被毛の上から測ると誤差が生じやすいため、目の周りやお腹など毛の薄い部分で測定する
- 環境温度の影響も受けやすいので安定した室内で使う
高熱が疑われるときは肛門式で再確認をしましょう。
犬の体温を測定するときの注意点
犬の体温の測定方法やタイミングを誤ると、正確な体温がわからずに判断を迷うこともあります。
愛犬の体温を測る際に意識したいポイントや注意点について、毎日の健康チェックの参考にしてください。
平熱を把握する
犬の体温は一般的に37.5〜39.0℃が平熱とされています。日頃から安静時に体温を測定し、愛犬の「普段の平熱」を知っておくことが大切です。
愛犬の平熱を知っておくことで、測定時に平熱から大きく外れた場合、異常のサインにいち早く気づくことができます。
明らかに高すぎたり低すぎたりした場合には、再度測定し、それでも異常が続く場合は獣医に相談しましょう。
落ちついた状態で測定する
犬は運動や興奮、食事の直後には体温が一時的に上昇します。体温を測定するときは、散歩の後や遊んだ直後は避け、リラックスした状態で測ることが重要です。
極端に暑い場所や寒い場所では、体温計の数値が正確に測れない場合があります。
測定前には体温計の電池切れや動作不良がないかも必ず確認し、毎回同じ条件で測定することを心がけてください。
無理やり測定しない
愛犬が体温測定を嫌がる場合、無理に押さえつけて測定しようとするとストレスやケガの原因になることがあります。
デリケートな部分での測定となるので、無理強いをすると、犬自身も測定をますます嫌がるようになってしまいます。
どうしても体温を測れない場合や、家庭での測定が難しい場合は、無理せず動物病院での測定を検討しましょう。
愛犬のストレスを最小限にしつつ、正確な健康管理を行いましょう。
犬の体温測定に人間用は使用できる?
犬の体温を健康管理のために測りたいと考えたとき、「人間用の体温計が使えるのか?」と疑問に思う飼い主さんは多いでしょう。
結論としては、人間用体温計の中には犬にも使えるタイプがありますが、すべてが適しているわけではありません。
使い方によっては誤差が大きく出たり、愛犬への負担が大きくなる場合もあるため、犬用の体温計の方が安心・安全に使用することができます。
人間用体温計で使えるタイプと使えないタイプ
犬に使える人間用の体温計には以下の2種類があります。
電子体温計は肛門で測る場合に限り使用が可能ですが、先端が硬いため怪我のリスクが大きくなります。
非接触型は皮膚に近い部位(目の周辺、内股、お腹など被毛の少ない場所)で距離や角度に気を付けて計測すれば目安として使えます。
耳式体温計(人間用)は犬の耳の構造に合わず、正確な数値が出ないことからおすすめできません。
タイプ | 使用可否 | 備考 |
---|---|---|
電子体温計 (肛門で使える) | ◯ | ・犬の肛門で使用可能 ・先端が硬いので怪我をするリスクがある |
非接触型赤外線体温計 | △ | ・測定部位や距離に注意すれば使用可能 ・あくまで目安。 |
耳式体温計(人間用) | × | ・犬の耳の構造と人間は異なるため、誤差が大きく不向き |
体温計の形状や長さによっては愛犬に負担をかける可能性もあるため、できれば「犬専用体温計」の使用を強くおすすめします。
人間用の体温計は応急的な代用と考えた方がいいかもしれませんね。
犬の体温計はどこに売ってる?|まとめ
犬の体温計は、ペットショップやホームセンターなどでは取扱店舗が少ないため、ネット通販での購入がおすすめです。
以上の3種類が販売されており、それぞれに特徴があります。購入時には使用シーンや愛犬の性格に合わせて選ぶことが大切です。
この機会に是非、犬の体温計を購入して愛犬の健康管理を行ってみてはいかがでしょうか。