子犬がなつかない理由とは?飼い主がやりがちなNG行動と信頼回復の全手順
家に迎えたばかりの子犬、
そんな現実に直面して、落ち込んでいませんか?

SNSで見かける「飼い主にべったりの子犬」と自分の愛犬を比べて、何がいけないのかと自分を責めてしまう気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、焦らないでください。子犬がなつかないのには、必ず理由があります。
それは、反抗期やストレスといった一時的なものかもしれないし、柴犬のような犬種特有の性格かもしれません。
良かれと思ってやっていた接し方が、実は逆効果になっている可能性もあります。
本記事では、迎えたばかりの子犬がなかなか懐かない理由や信頼関係を築いていく方法を解説します。
- 人間と犬の「愛情表現」の違いによるすれ違いを理解できる
- 子犬の成長段階に応じた心理変化と適切な距離感が分かる
- 犬種ごとの性格に合わせた信頼関係の築き方を学べる
- 今日からすぐに実践できる、ご飯や遊びを使った具体的な仲良くなる方法を知れる
子犬がなつかない最大の原因と誤解

「どうしてなついてくれないの?」と悩む飼い主さんの多くが、実は犬にとって「怖い」あるいは「うっとうしい」存在になってしまっていることがあります。
ここでは、人間側の思い込みと犬の本音のズレについて、分かりやすく解説します。
過度なスキンシップはストレスの元

可愛さのあまり、ついやりたくなってしまう行動が、実は犬にとっては「攻撃の予兆」と受け取られていることがあります。
特に信頼関係ができていない時期の過剰なスキンシップは要注意です。
| 人間の行動(良かれと思って) | 犬の受け取り方(本音) |
|---|---|
| 真正面から抱きつく | 動きを封じられる!威圧感が怖い |
| じっと目を見つめる | 喧嘩を売られている(敵意のサイン) |
| 頭の上から手を伸ばす | 叩かれるかもしれない恐怖 |
| キスをしようと顔を近づける | 噛みつかれるかもしれない距離感 |
まずは「触りたい」という自分の欲求をグッと抑え、犬の方から寄ってくるのを待つ姿勢が大切です。
手を怖がる子犬の心理を知る
人間の手は、ごはんをくれる「魔法の手」にもなれば、罰を与える「武器」にもなります。
もし、以下のような経験がある場合、子犬は手を「痛みを与えるもの」として記憶している可能性が高いです(ハンドシャイ)。
手が近づくと反射的にビクッと目を閉じたり、後ずさりしたりするのは、なつかないのではなく「怖い」からです。
手は「良いこと(おやつや撫でること)しか起きない」と再学習させる必要があります。
抱っこから逃げるのは嫌な予感から
抱っこしようとすると暴れる、あるいは抱っこされた瞬間に体がカチコチに固まる。
これは「なついていない」というより、抱っこ自体に不快なイメージがついているケースが多いです。
- 嫌なことの前触れになっている
抱っこの後に爪切りやシャンプーなど嫌なことが待っている - 拘束時間が長すぎる
降りたいのに無理やり長時間抱き続けられた - 不安定で怖い
抱き方が不安定で、落ちそうな恐怖を感じている
もしも愛犬が抱っこを嫌がっているのであれば、まずは「抱っこしてすぐにおやつをあげて降ろす」という短い練習から始めましょう。
震える姿は助けを求めるサイン
部屋の隅で子犬が震えている時、それは「寒い」だけでなく、極度の恐怖やストレスを感じているサインかもしれません。
特に社会化不足の子犬(ケネル症候群の傾向がある子)は、新しい環境すべてが恐怖です。
この場合、「なつかない」と嘆く前に、まずは愛犬が安心して隠れられる場所(クレートなど)を確保し、「ここは安全だ」と認識させることが最優先です。
成長過程で生じる距離感の正体
子犬の態度は、月齢とともに驚くほど変化します。
昨日まで甘えん坊だったのに急によそよそしくなることもありますが、それは成長の証かもしれません。
生後6ヶ月頃の反抗期は自立の証

人間の中学生や高校生と同じように、犬にも「反抗期(思春期)」が存在します。だいたい生後6ヶ月から1歳半くらいの間に訪れるこの時期の特徴は以下の通りです。
これは、脳が大人へと作り変えられる過程で起きる正常な成長の証です。
「なつかなくなった」のではなく、親(飼い主)から精神的に自立しようとしているだけなのです。
甘噛みや本気噛みへの対処法
「なつかない」悩みとセットで多いのが「噛む」問題です。
手が近づくと噛むから触れない、触れないからなつかない…という悪循環に陥らないための対処法を整理しましょう。
- 興奮させない
甲高い声で騒いだり、激しく怒ったりしない - 遊びの中断
歯が当たったら、痛いと叫ぶよりも「無言で部屋を出る」 - 代替案の提示
噛んでも良いおもちゃを十分に与える
「歯を当てると楽しい時間が終わる」と冷静に学習させることが重要です。
トイレ失敗で叱ると信頼を失う
トイレトレーニングの失敗を厳しく叱ることは、百害あって一利なしです。犬は以下のように誤った解釈をしてしまいます。
| 飼い主の意図 | 犬の誤解(学習内容) |
|---|---|
| 「トイレ以外の場所でしたからダメ!」 | 「排泄すること自体が悪いことなんだ…」 |
| 「現行犯で叱らないと!」 | 「飼い主の前で排泄すると怒られる(危険だ)」 |
その結果、「隠れてこっそり排泄する」「排泄物を食べて隠す(食糞)」といった問題行動に発展し、信頼関係も崩れます。
育犬疲れを感じたら、こちらの記事も参考にしてみてください。 育犬ノイローゼで愛犬を手放したい…飼い主ができる対策や克服方法を解説! – わんこスタイル
急におとなしいのは危険信号かも
暴れていた子犬が急におとなしくなり、反応が乏しくなった場合、「しつけが成功して落ち着いた」と喜ぶのは早計かもしれません。
過度な叱責や体罰が続いた結果、「何をしても無駄だ」「動くと怖いことが起きる」と学習し、心を閉ざしてしまっている状態(学習性無力感)の可能性があります。
これらは「なついている」のではなく、恐怖で萎縮しているだけです。
犬種特性による性格の違いを学ぶ

すべての犬が、ゴールデンレトリバーのように人懐っこいわけではありません。犬種によって「愛情表現」や「心地よい距離感」は全く異なります。
柴犬にベタベタするのは逆効果
柴犬や秋田犬などの日本犬(プリミティブドッグ)は、非常に自立心が強く、過度なスキンシップを嫌う傾向があります。
日本犬にとっての信頼の証「柴距離」
彼らはベタベタくっつくよりも、「同じ部屋の少し離れた場所に背中を向けて座る」ことを好みます。
これは「あなたを信頼して背中を預けている」という最高の愛情表現です。
これを「なつかない」と嘆いて無理に抱きしめようとすると、強烈な拒絶(ガウる、噛む)に遭うことがあります。
彼らの「触られたくない」という意思を尊重することが、信頼を得る近道です。
チワワやプードルの不安と依存
一方で、トイプードルやチワワなどの愛玩犬種は、飼い主への依存度が高い傾向にあります。しかし、依存と信頼は別物です。
依存(分離不安):飼い主がいないとパニックになる。
↕
信頼:何かあっても飼い主がいれば安心できる。
神経質な性格の子は、小さな物音や来客に過剰反応し、パニックで飼い主の手すら噛んでしまうこともあります。
「大丈夫だよ」と甘やかすだけでなく、「マテ」などの指示で自信をつけさせることが大切です。
ミックス犬や保護犬のトラウマ
最近人気のミックス犬や、保護犬を迎えた場合、その背景にある気質や過去の経験を考慮する必要があります。
特に野犬出身の保護犬などは、遺伝的に人間を警戒する本能が強い場合があります。
保護犬との接し方ルール
- 無理に距離を縮めようとしない
- 同じ空間にいるだけでおやつを投げてあげる(トリート・リトリート)
- 数ヶ月、あるいは年単位でゆっくりと待つ
「なつかない」のではなく、まだ「人間という生き物を観察中」なのだと捉えてあげてください。
今日からできる信頼回復の具体策
原因がわかったところで、壊れかけた、あるいはまだ築けていない信頼関係を取り戻すための具体的なアクションプランを紹介します。
育犬ノイローゼを解消する心構え

まず一番大切なのは、飼い主であるあなたのメンタルケアです。「なつかない」「可愛くない」と悩み、イライラしている飼い主の空気感は、敏感な犬に伝わります。
あなたがリラックスして笑顔でいることこそが、愛犬にとって最大の安心材料になります。
ご飯を手から与える手法

関係修復の特効薬として多くのプロが推奨するのが「ハンドフィーディング」です。手順は以下の通りです。
- フードボウルを撤去し、一食分を袋などに取り分ける。
- 最初は何も要求せず、手から一粒ずつ食べさせる。
- 慣れてきたら「名前を呼んで目が合ったら」あげる。
- さらに慣れたら「オスワリ」などの指示に従ったらあげる。
これにより、愛犬は
と強烈に認識します。
オキシトシンを増やす遊び方

一緒に遊ぶことは、愛情ホルモン「オキシトシン」の分泌を促します。特におすすめなのが「引っ張りっこ」です。
引っ張りっこのコツ
- わざと負けてあげる
愛犬に「勝った!自分は強い!」という自信を持たせる。 - ルールを守る
歯が手に当たったら即終了。 - わざとおもちゃの動きを止める
飼い主が止まるとおもちゃを放すので、「出して」の合図でおもちゃを離す練習も組み込む。 - 放したら投げてみる
愛犬自らおもちゃを取りに行って飼い主に持ってくるようになる。
遊んでくれた飼い主に対して、ポジティブな感情が結びつきます。
正しいしつけでリーダーになる

「リーダー」といっても、力でねじ伏せるボスのことではありません。
愛犬が、
と思える、頼れるガイド役のことです。
- アイコンタクト:散歩中に飼い主の方をチラッと見たら褒める。
- 呼び戻し:名前を呼んで来たら特大のご褒美をあげる。
こうした小さな「成功体験」を積み重ねることで、犬は自発的に飼い主に注目するようになります。
散歩中のアイコンタクトやリーダーウォークについては、以下の記事で詳しく解説しています。
犬の散歩で引っ張るのが治らない!イライラする引っ張り癖を直す方法【5選】
まとめ|子犬がなつかない悩みを解決へ導く

子犬がなつかない原因の多くは、実は犬側ではなく、飼い主側の「知識不足」や「接し方のボタンの掛け違い」にあります。
ネットで調べた断片的な情報や、自己流のしつけで迷走してしまうと、犬も飼い主も不幸になってしまいます。
という飼い主さんには、犬のしつけ教材「イヌバーシティ」が大きな助けになるはずです。
自分も実際に試してみましたが、体罰を使わず、犬の行動心理に基づいたメソッドは、信頼関係を築く上で非常に理にかなっています。
子犬との関係は、今日からでも必ず変えられます。焦らず、一歩ずつ歩み寄っていきましょう。
イヌバーシティの内容や実践結果については、こちらで本音レビューしています。
イヌバーシティは嘘?怪しい噂や悪評の真相を実際に購入して検証してみた


