「犬の歯石がポロッと取れた!」そんな口コミを目にして、愛犬の口内環境に悩むあなたは「うちの子もそうならないかな?」と期待していませんか?
歯石は見た目が悪いだけでなく、口臭や歯周病の原因となり、放置すると心臓や腎臓などの深刻な病気にまでつながることがあります。
この記事では、「歯石がポロッと取れる」という噂の真相に迫りながら、
まで、愛犬の歯の健康を守るための正しい知識を徹底的に解説します。
愛犬の歯石を根本から解決し、安全で効果的なケアを見つけましょう。
犬の歯石が自然に取れる方法とは

「犬の歯石がポロッと取れた」という話を聞いたことはありませんか?
愛犬の口の中を覗いて、白く固まった歯石を見つけると、なんとか自宅で取ってあげたいと思いますよね。
結論から言うと、一度硬く固まってしまった歯石を、歯磨きだけで完全に除去することは非常に困難です。
それでも、歯石を柔らかくしたり、付着しにくくしたりする効果が期待できるケア方法はあります。
歯磨きだけで本当に取れる?
毎日の歯磨きは、歯石ができる前の段階である歯垢(しこう)を取り除くための最も効果的な方法です。
歯垢は、食後約48時間で歯石に変わると言われているため、毎日しっかり歯磨きをしていれば、そもそも歯石が付きにくくなります。
しかし、すでに硬く固まってしまった歯石は、歯磨きだけではまず取れません。
無理にゴシゴシ擦ると、歯や歯茎を傷つけてしまい、かえって歯周病を悪化させる危険性があります。
歯磨きでできること
- 歯垢の除去: 歯石になる前の汚れを落とす
- 口内環境の改善: 歯周病菌の繁殖を抑える
- 口臭予防: 歯垢の蓄積による口臭を防ぐ
歯磨きでできないこと
- 硬い歯石の除去: 固まってしまった歯石は物理的に削り取る必要がある
最近では、歯石を柔らかくすると言われるゼオライトやアルカリ電解水を配合した歯磨きジェル・スプレーも販売されています。
これらの製品を継続して使用することで、歯石の表面が軟化し、物理的に擦ることで剥がれやすくなる可能性はあります。
噛むおやつやおもちゃでの自然ケア
歯石を物理的にこすり落とす効果が期待できるのが、噛むことで歯垢を除去するタイプのデンタルケア商品です。
代表的な噛むおやつ・おもちゃ
| 商品の種類 | 特徴 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 鹿アキレス | ・骨より軟らかいが長時間噛める ・繊維質が豊富 | 長く噛むことで歯の表面を擦り、歯垢や初期の歯石を絡め取る。 |
| デンタルガム | 特殊な形状や素材で歯垢を落とす | ・噛むことで歯垢を除去し、口臭を軽減 ・栄養補助成分が含まれるものもある |
| 牛皮ガム | 適度な硬さがあり長時間噛める | 歯と歯茎のマッサージ効果も期待できる |
| 硬質のおもちゃ | ゴムやナイロンなどの丈夫な素材 | 噛むことで遊びながらデンタルケアができる |
これらの商品は、あくまでも補助的なケアです。噛むおやつだけで歯石がすべて取れるわけではありません。
硬すぎるものは歯が欠けたり、誤飲したりするリスクもあるため、与える際は必ず飼い主さんがそばで見守り、愛犬に合ったものを選ぶことが大切です。
我が家の愛犬の体験談(ふくの歯石がポロッと取れた話)
我が家の愛犬「ふく」は、子犬の頃から毎晩歯磨きをしていましたが、いつの間にか奥歯にうっすらと歯石がつき始めてしまいました。
「硬いものを噛ませるとデンタルケアになる」と聞いたことがあったので、そこで試したのが鹿アキレスでした。
骨より軟らかくて、繊維がほぐれていく感じで長い時間噛めるよ!
鹿アキレスを定期的に与えること1ヶ月・・・いつの間にか奥歯がキレイになっていたのです!
無理やり取ったのではなく、噛むうちに少しずつ削れて落ちたのでしょう。愛犬への負担もなく、とても安心できました。
毎晩歯磨きをしていたので、歯石もそこまで硬くなかったのかもしれません。
「歯磨き」と「物理的にこすり落とすおやつ」を組み合わせることで、歯石がポロッと取れる可能性があると実感しました。
全ての歯がキレイになったわけではありませんが、日頃のケアを続けることで、愛犬の歯の健康を守ることはできます。
歯石除去グッズの効果は本当?

「犬の歯石がポロッと取れた」という口コミを見て、デンタルケアグッズの購入を検討している飼い主さんは多いのではないでしょうか。
しかし、本当に自宅で歯石を除去できるのでしょうか?
ここでは、鹿アキレスやデンタルガムといった代表的な商品が、実際にどれくらいの効果を持つのか、そして商品選びで失敗しないためのポイントについて解説します。
鹿アキレスやデンタルガムの実際の効果
これらのアイテムは、歯石そのものを溶かして除去するわけではありません。
その主な役割は、歯磨きが苦手な犬でも手軽にできる「物理的な歯垢除去の補助」です。
期待できる効果
- 歯垢の除去:
→ 噛むことで歯の表面を擦り、歯垢(歯石になる前の柔らかい汚れ)を絡め取る
→ 毎日継続することで、歯垢が歯石に変わるのを防ぐ効果が期待できる - 歯石の軟化・剥離:
→ 硬いものを噛むことで歯石の表面が削られたり、歯石と歯の隙間に商品が入り込むことで、歯石が剥がれやすくなることがある
注意点
- あくまで補助的なケア:
→ 歯ブラシによる歯磨きが最も効果
→ デンタルグッズは、あくまで歯磨きが難しい場合の「代用品」と考えましょう - 個体差がある
→ 歯石の付き方や硬さ、犬の噛み癖によって効果は大きく異なる
商品選びで失敗しないポイント
効果的なデンタルグッズを選ぶためには、愛犬の状況に合わせて適切なものを選ぶことが重要です。
- 犬の年齢・歯の健康状態:
→ 子犬や高齢犬、歯周病で歯がグラついている犬には、硬すぎるものは避ける(歯を傷つけたり、折れたりする危険がある) - アレルギーの有無
→ 牛皮や穀物、特定の添加物などにアレルギーがないか確認する - 安全性
→ 誤飲のリスクがないか、信頼できるメーカーの製品か、品質を確認する
口コミで分かる効果の差
「この商品で歯石が取れた」という口コミは魅力的ですが、そのまま鵜呑みにするのは危険です。
同じ商品でも効果に差が出るのは、以下のような理由が考えられます。
- 歯石の硬さ・量
→ 歯石が付き始めたばかりの初期段階では、効果が出やすい傾向がある
→ 何年も放置してカチカチに固まった歯石には、効果がない場合が多い - 使用頻度・使い方
→ 毎日継続して使用しているか、正しい方法で使っているかによって効果は大きく変わる - 歯磨きとの併用
→ 定期的な歯磨きを併用することで、より効果が高まつ
愛犬の口内環境をしっかりと把握し、適切なケア方法を選択しましょう。
口コミで人気の歯石ケア商品紹介

「歯石がポロッと取れた」という口コミを見て、どんな商品を使えばいいのか気になっている方も多いでしょう。
ここでは、数あるデンタルケア商品の中でも、特に口コミで話題になりやすい代表的な商品をいくつかご紹介します。
これらの商品は、あくまで歯磨きを補助するものであり、完全に歯石を除去するものではありません。
しかし、毎日のケアに取り入れることで、愛犬の口内環境をより良い状態に保つ助けになります。
デンタルガム
商品名:グリニーズ プラス
獣医師も推奨するデンタルケアガムの定番です。
独特の形状と適度な弾力性があり、犬が噛むことで歯垢を物理的に除去する効果が期待できます。
犬のサイズに合わせたラインナップが豊富なので、愛犬にぴったりのものを選べます。
歯垢の付着を抑え、口臭を軽減する効果が期待できます。
歯石除去スプレーやジェル
商品名:リペアン デンタルクリーナー
主成分にアルカリ電解水を使用したジェルタイプのデンタルケア商品です。
歯ブラシに付けて使用することで、歯垢や歯石の表面に付着した汚れを浮き上がらせる効果が期待できます。
頑固な歯石に悩む飼い主さんの間でよく話題になります。
歯磨き粉・歯ブラシ
商品名:マジックゼオ プロ
ゼオライトと水素を配合した歯磨き粉です。歯石が気になる部分に直接塗布して使います。
ゼオライトが歯石の表面の汚れを吸着・除去し、歯石を柔らかくする効果があるとされています。
「歯石がポロッと取れた」という口コミが聞かれる代表的な商品です。
噛むおやつ(鹿アキレス・牛皮など)
商品名:エゾ鹿アキレス
自然由来の硬いおやつとして人気があります。添加物が含まれていないものが多く、安心して与えられます。
骨よりは軟らかいですが硬いため、長く噛むことで歯の表面を物理的に擦り、歯垢を絡め取る効果が期待できます。
犬のストレス解消にも役立ちます。
サプリメント
商品名:プロバイオデンタルペット
口腔内の善玉菌を増やすことを目的としたプロバイオティクス配合の粉末サプリメントです。
口腔内の細菌バランスを整え、歯周病菌の活動を抑制することで、歯垢や歯石の付着を予防したり、口臭を軽減したりする効果が期待できます。
普段の食事に混ぜるだけで手軽に与えられます。
動物病院での歯石取り費用と注意点

自宅でのデンタルケアを続けても、どうしても取れない歯石や、歯周病の進行が見られる場合は、動物病院でのプロフェッショナルな歯石除去が必要になります。
しかし、「麻酔が必要なの?」「費用はいくらくらい?」と不安に思う飼い主さんも多いでしょう。
ここでは、動物病院での歯石除去にかかる費用の目安と、麻酔を使用する際の注意点について解説します。
費用の目安と施術内容
動物病院での歯石除去は、一般的に全身麻酔下で行われます。麻酔が必要となる理由は、安全かつ確実に歯石を除去するためです。
費用の内訳 歯石除去にかかる費用は、主に以下の項目で構成されます。
これらの費用を合わせると、3万円~8万円程度が一般的です。病院や地域、犬の体重、歯石の量、抜歯の有無によって大きく変動します。
麻酔あり・なしの違い
動物病院によっては、「無麻酔歯石除去」を行っているところもあります。
しかし、麻酔を使用しない歯石除去には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
| 全身麻酔あり | 無麻酔 | |
|---|---|---|
| メリット | ・犬に痛みやストレスを与えない ・歯周ポケットや歯の裏側まで、完全に歯石を除去できる ・レントゲン検査で歯周病の進行度を確認できる | ・麻酔のリスクがない ・費用が比較的安価 ・日帰りが可能 |
| デメリット | ・麻酔のリスクがある(呼吸器、心臓など) ・術前検査や入院が必要な場合があり、費用が高くなる | ・犬にストレスや痛みを与える ・動いてしまうため、完全な除去は困難 ・歯や歯茎を傷つけるリスクがある ・歯周ポケットなど、見えない部分のケアができない |
無麻酔歯石除去は、ごく軽度の歯石の場合や麻酔のリスクが高すぎる場合に限定して検討されるべきです。
多くの獣医師は、犬の安全と確実な治療のため、全身麻酔下での処置を推奨しています。
高齢犬の場合のリスク
高齢犬の場合、心臓や腎臓、肝臓などの機能が低下していることが多く、全身麻酔は大きなリスクを伴います。
しかし、歯周病を放置することは、麻酔リスク以上の健康被害につながる可能性もあります。
リスク軽減のための対策
- 徹底した術前検査
→ 血液検査や心臓のエコー検査などを行い、麻酔に耐えられるか慎重に判断する - 安全な麻酔法の選択
→ 呼吸器への負担が少ない麻酔薬や痛みを和らげるための鎮痛剤を併用するなど、高齢犬に配慮した麻酔方法を選択する
高齢犬の歯石除去を検討する際は、複数の病院でセカンドオピニオンを求めるなど、獣医師と十分に話し合い、納得した上で決断することが重要です。
歯石を放置するとどうなる?

「歯石くらい、大したことない」と思っていませんか?
愛犬の歯石を放置してしまうと、単に見た目が悪いだけでなく、口内だけでなく全身の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。
口臭・歯周病の進行
歯石の主な原因は、食べカスや細菌の塊である歯垢(しこう)です。歯垢が固まると歯石となり、さらにその周りに細菌が繁殖しやすくなります。
- 口臭の悪化
→ 歯周病菌が増殖することで腐敗臭を放ち、犬の口臭がひどくなる - 歯周病の進行
→ 細菌が歯茎の炎症を引き起こし、歯周病へと進行する
→ 歯周病が進行すると歯茎が後退し、歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちてしまう
全身への影響(心臓・腎臓など)
口内の細菌は歯茎の血管から体内に侵入し、全身を巡ることがわかっています。これにより、以下のような深刻な全身疾患につながるリスクが高まります。
- 心臓病
→ 細菌が心臓の弁に付着し、心内膜炎を引き起こす - 腎臓病
→ 腎臓の糸球体に炎症を起こし、腎機能の低下を招く - 肝臓病
→ 肝臓に負担をかけ、肝機能障害を引き起こす
口内の健康は、全身の健康に直結していることを忘れてはいけません。
早めのケアが重要な理由
歯石は一度付いてしまうと、自宅でのケアで完全に除去するのは困難です。
そして、歯周病は初期段階では目立った症状が出にくいため、飼い主さんが気づいたときにはすでに進行していることが少なくありません。
- 初期の段階なら予防しやすい
→ 歯垢のうちに除去すれば歯石になるのを防げる
→ 毎日の歯磨きやデンタルケア用品での予防が最も効果的 - 重篤な病気を防ぐ
→ 早期にケアを始めれば、歯周病の進行やそれに伴う全身疾患のリスクを大幅に下げられる
愛犬が健康で長生きするためには、日々のデンタルケアを怠らず、少しでも異変を感じたら、早めに動物病院を受診することが何より大切です。
犬の歯石を予防する方法

愛犬の歯石や口臭は、日々のケアで予防することができます。
一度ついてしまった歯石は自宅での除去が難しいからこそ、歯石ができる前の段階でしっかりと対策をすることが重要です。
日々の歯磨きの習慣化
最も効果的な歯石予防は、毎日の歯磨きです。
犬の歯垢は3~5日で歯石に変わると言われています。そのため、毎日歯磨きを行うことで、歯垢が歯石に変わるのを防ぐことができます。
効果的な歯磨きのコツ
- 子犬のうちから慣れさせる
→ 早い時期から口周りを触ったり、歯磨きシートで優しく拭いてあげたりして、歯磨きに慣れさせましょう - 褒めてご褒美をあげる
→ 歯磨きを頑張った後には、大げさに褒めたり大好きなおやつをあげたりして、歯磨きが楽しい時間だと覚えさせます - 犬用歯ブラシと歯磨き粉を使う
→ 人間用ではなく、犬の口に合わせた歯ブラシと、犬が嫌がらない味の歯磨き粉を選びましょう
歯みがき嫌いの犬への対策
「うちの子は歯磨きが大嫌い!」という場合でも、諦める必要はありません。歯磨きが苦手な犬でもできる、様々なケア方法があります。
- デンタルケアグッズの活用
→ 歯磨きガムや噛むおもちゃ、歯石を柔らかくするといわれるスプレーやジェルなどを活用しましょう。 - 飲み水に混ぜる
→ 口内環境を整えるサプリメントや、飲み水に混ぜるだけで効果が期待できる製品もあります。 - 定期的なプロのケア
→ 歯ブラシをどうしても嫌がる場合は、定期的に動物病院でプロによる歯石除去やデンタルケアをしてもらいましょう。
我が家の愛犬のケア(9歳でも歯がキレイと褒められた)
我が家の愛犬「ぺこ」は、現在9歳になります。若い頃から抵抗なく歯磨きをさせてくれるので、ほぼ毎日歯磨きしています。
それに加えて噛むのがとても大好き。フードを食べた後はタオルやロープのおもちゃをカミカミして自らデンタルケア。
ほつれたところを噛むのがたまらない♪
その他にも、
といった程良く硬い噛むおやつを2~3日のペースで定期的に与えています。
そのおかげもあって、動物病院の先生に「9歳なのに歯がとてもきれいですね」と褒められました。
歯磨きだけで歯がキレイにならない場合は、噛むおやつも取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ|口コミよりも「安全に続けられるケア」を選ぼう
「犬の歯石がポロッと取れる」という口コミは魅力的ですが、その即効性は限定的です。
硬く固まった歯石は自宅で完全に除去することは難しく、無理に試すと歯や歯茎を傷つけてしまうリスクもあります。
愛犬の歯の健康を守るためには一時的な効果を期待するのではなく、「安全に、そして毎日続けられるケア」を選ぶことが最も重要です。
- 基本は毎日の歯みがき
→ 歯石ができる前の歯垢(しこう)を毎日取り除くことが、最も効果的な予防法です。 - 定期的なケアの併用
→ デンタルガムや嚙むおやつなどを活用して、無理なくケアを続けましょう。 - 愛犬に合ったケア方法を選ぶ
→ 歯石の付き方や年齢、体質、愛犬の性格に合わせて、最適なケア方法を選択しましょう。
すでに歯石がひどく付着している場合は、必ず動物病院を受診してください。獣医師と相談しながら、愛犬にとって最も安全で確実な方法で治療を進めましょう。







